水と油の、決して溶け合わないからできるイリュージョン:時間効率化における衝撃のパラドックス

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この間読んだ本には衝撃を受けました。日々、いかに効率的に仕事を進められるかというゲームに没頭している私達にとって、とっても逆説的な一文。

「時間効率を高めるほどに、より忙しくなる」というパラドックス。

私達はいろいろなものの価値を日々計測しながら生きている。今、自分がこれをすることにどれだけの値打ちがあるか?そして数ある「資産を効率よく増やす」的な知識は決まってあなたに語りかけます。より価値のあるものを買い、より価値のあることをしよう。なんだそりゃ。

時間を効率化すると、1分、1時間の価値が上がる。同じ時間でもよりたくさんのことができる=より多くの価値を生み出す原資となるから。で、そうやって時間を効率化して生きている人にとっての、ほんの10分の電車待ちの時間は、ムダでしかない。すぐスマホ見る、すぐ仕事する。

そういった時間をムダと考えるから、何かしていないと落ち着かなくて、子供と散歩していても楽しめないこともある。子供と散歩する以上にステキな時間はないでしょうに。

まったり穏やかな楽しい時間こそ、私達を幸せにしてくれます。忙しさの対極は「余裕」だったり「豊かさ」だったり、つまり幸せなんです。だから、時間効率を高めることに集中すると、幸せになれません。たまに、時間効率。だいたいまったり。

とっておきの映像があります。部屋の明かりを消してから、お酒を片手にぼーっと眺めてくださいな。ともに一日をスローダウンしよう。

BB1100

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