お金以上に大切な、時間を守れる子供を育てる
資源というのは貴重であればあるほど価値が上がります。子供のときには無限にあると思っていたものが、色々知恵がついて気がついてみると、足りなくなってきているもの、時間です。これまでの時間をカネに替えて、私たち大人は今を生きています。
当然ですが、時間という資源は有限です。その貴重な資源を、あなたは何に替えますか?
カネ+時間→体験!
子どもたちには時間の感覚を厳しく指導するべきです。時間がないと、いくら能力やお金があっても何もできない。外資系金融機関で働く友人はみなそんな感じです。めちゃめちゃ稼いでいますし、何でもできる力がありますが、時間がなくて仕事以外のことは何もしていない。逆の友人ももちろんいます。稼ぎそこそこ、普通に忙しい。でも日々家族と温泉に行ったり、回転寿司を食べに行っています。どっちが幸せでしょうか。カネは時間を買うために稼ぐ。やりたいことを最短距離でやるために、やらなくて済めば嬉しいことをカネを使うことでやらないようにする。そうやってこじ空けた時間の枠で、カネを使ってかけがえのない体験をする。そう、最終目的は体験なのです。やりたいことをきちんとやって、生きている実感をもつこと。これが行き着くべきところです。モノを買うのも、あれは実は体験を買っているのです。
なので、時間を管理することが、人生を豊かにするためには不可欠のスキルです。持っている時間は誰しもだいたい同じです。200年生きたりとかは今のところしません。なのできっちり管理するしかないです。やりたいこと、やるべきことを効率的にやる、のんびりする時は徹底的にのんびりする、などです。それを子供にどのように教えるか。まずは時計を見る習慣と、時間で縛られる習慣を持ちましょう。
- 起きる時間、寝る時間は厳守。これはリズムを作るためです。
- 食事時間はその日のアクティビティに合わせて。朝ゴハンは早めに軽くor遅めにしっかり。昼食、夕食はお腹が空きそうなタイミングで組み立てます。
- 「OO時に出発!」と決めたら絶対その時間に出る。遅れた人は置いていくぐらいのテンションが良いです。で、遅れた子がいたら実際置いていくのも全然ありです。叱るよりも100倍効果があります。
- 時間を決めたら絶対に間に合わせる。ギリギリなら追い込む。しつこく声掛け、お尻を叩く。移動のクルマの中で食事、着替え、靴を履く、本を読む、休む、など時間を追い込む時は何かをしながら同時並行でタスクをこなす経験をさせましょう。子どもたちは意外と楽しんでやります。そしてそのうち、できるようになります。
- 今何時?今は何をするとき?の声掛けをしつこく行う。
- 楽しんでいる時間は目一杯ゆったり使う。公園で子供が遊びに熱中している時は2時間でも3時間でも熱中させましょう。その間に、次の予定を組み立てなおしましょう。体験>時間です。
- 親も時間を守る。親も楽しい時間をしっかり楽しむ。何度も言いますが、子供は親の「行動」しか見ていません。行動だけが真実だからです。
時間をうまく使えるようになると、いい体験がたくさんできます。そのために、時間をうまく使うスキルを身につけられるようにしましょう。カネと時間は使いようです。お金と時間を同じだけ持っていても、いい体験=幸福に結び付けられるかどうかはみんなそれぞれです。つまり、あなたのスキル次第です。