生きる意味を問われたら 

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生きることの意味を考えたくなる年頃は、誰にでも訪れます。そして、みんなそれぞれ答を出すのですが、普遍的な回答はありません。なので、人類共通の「生きる意味」は特に設定されていない、というのが正解です。ここで「設定されていない」ことは実は重要なことで、それはつまり、生きる意味は自分でその都度決めていきましょう、ということです。生きる意味は人による、状況による、ということです。子どもたちも口が立つようになってくると「意味」を求めてくることがあります。なんでこれをしないといけないの?と聞かれた親御さんは今日もたくさんいることでしょう。でも、突き詰めていけばそこにそもそも意味なんてないのです。

たとえば、7時には起きないといけないとします。それはなぜでしょうか。おそらく7時半には朝ゴハンを食べ終わって、8時には出発するためでしょう。ではなぜ8時に出発するのか?8時15分に学校に行かないといけないから。なぜ?遅刻すると怒られるから。遅刻で怒られると何がいけないの?学校での印象が悪くなるから。それがなんでダメなの?友達ができない?いやいやそんなことないですよね。先生に嫌われる?それはその子の性格によります。遅刻が多いから=嫌われる、ではありません。意味が発散してきましたね。ではなぜ時間を守ることが大事なのか?別に守らなくても良いんじゃないの?実際、大人でも時間を守らない人がいるし、海外に出るとそれこそめちゃくちゃアバウト。じゃ、時間を守らなくてもいいの?…それは状況によります

やりたいことがあるときには、人は時間を守ります。つまり、時間を守ることに意味ができてくるのです。お気づきの通り、ポイントは「やりたいこと」です。どうしてもやりたいことがあって、それに参加するためのバスが1便しかないとき、それに乗り遅れない努力は目一杯しますよね。それが「時間を守る意味」です。意味先行ではなく、やりたいこと先行です。

子育てにおいては「これやりなさい」「これをしておいたほうが後々いいよ!」という表現をよく使うと思います。ですが、これを言われた子供がすんなり従うとは思えません。なぜならそこに意味がないからです。大人になったら他人からそういうアドバイスを頂いても、まず行動に移さないですよね。そこに「やりたい」が紐付いていないなら、どんなことも意味を持ちません。楽しいこと、面白いことしか人はやりたがりません。逆に言えば、やりたいことを見つけたらどんな苦労も厭わないのが人間です。ごくごく当たり前のことですが、こと子育てに関してはその視点が抜け落ちてしまうことがあります。

いかに面白い点、楽しい点を強調して「やりたい!」に子供を誘導するか。あれ、これやってることはマーケティングと一緒ですね。楽しい、面白い、ワクワクする。…これを感じることが生きていく意味なのかもしれません。

BB1100

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