ヤマハYZF-R1(2002) レビュー〜50万で買えるロケット
いいところ
- とにかく速い
- パワーがすごい
- 全身アスリートのプロポーション、めちゃくちゃ格好いい
- エンジンに唐突な挙動がなく乗りやすい
- エンジン周りの配管が美しい
- 唯一無二のテールカウルデザイン
- FIで常時一発始動
- 戦闘機のようなシルバーカラーが激シブです
- ヨーロッパ仕様のウィンカーがスリムでかっこいい→北米仕様はポッテリしてる
- ノーマルマフラーはうるさくない重低音
- かつエキパイ、サイレンサーまでもなんとチタン製!
しかたないところ
- 二人乗り時、後ろがしんどいが、バイク乗りを後ろに乗せると一人乗りと変わらない
- エンジンが熱い
- 防風性能は今ひとつ→カウルがスリムでフレームからの出っ張りが少ない
- 上記すべて、リッターバイクはそんなもんです
リッターバイクは異次元の乗り物。アクセラレーションコストレシオ(=ACR)、つまり値段いくらでどれだけの加速力を得られるかという数式で、バイクを上回るものは存在しません。
リッターバイクはフル加速するとだいたい2秒で100km/hぐらいになります。世界最強系のクルマもだいたいそんなもんです。このときの加速パワーは加速度で表されます。2秒で100キロまで加速できる加速度は約13.9m/s^2。この加速度をいろいろな値段で割ってみましょう。計算結果をわかりやすくするため、価格は1千万円単位とし、ACRはパワーウェイトレシオとは逆で、数値が高いほうが1千万円あたりの加速度が高いので、優秀と言えます。
まずはすべてのクルマのベンチマーク、ポルシェ911。
?ポルシェ911:0-100 3.5秒=加速度7.93m/s^2、価格1.8千万円→ACR=4.4
なるほど、こんな感じの数字感なんですねACRって。で、お次は憧れフェラーリの最速のやつ。
?フェラーリ812 Superfast:1-100 2.9秒→9.58、価格3.98→ACR=2.4
やはりお値段が響きますね。高かろう速かろうですね。国産はどうでしょうか。
?日産GTR(35):1-100 2.8秒→9.92、価格2.42→ACR=4.1
あれ、こんなに値段高いんでしたっけ?
?ホンダシビックTypeR:6.3秒→4.4、0.45→9.8
お!ACRが高めに出てきました。では庶民派フィットは?
?フィット1.5L:8.7秒→3.2、0.2→16
?フィットハイブリッド:7.6秒→3.65、0.23→15.8
ポルシェ、GTRの4倍、フェラーリの6.66倍優秀ですね。で、本題のバイクに行きましょう!
✈ヤマハYZF-R1(2002)中古:3.1秒→8.96、価格0.05→179.2!!
出ました3ケタ。もう次元が違います。戦闘機、ロケットは100キロまでは遅いので割愛、チャリダッシュは100キロ行かないので割愛。まぁバイクにとって1-100km/hは一番得意な加速領域なので当然の結果ではあるのですが、それにしてもすごいんです、ACRが。特に中古のスーパースポーツはちょっとおかしいです。