ECB-900レビュー:カシオエディフィスフルブラックエディション
これはいい時計です。嫌味のないストレートなデザインとステンレスの存在感。とても見やすい文字盤と針、液晶表示も暗いところではライトが点灯するのでまぁ無敵です。今回紹介するモデルは、サードパーティのブラックステンレスバンドにカスタムしてある海外モデルです。海外モデルはECB-900PBで、日本のECB-900YPBとは異なります。ヤフオクとかeBayとかで買うときはよくよくご確認ください。機能的には全く同じで何が違うかと言えば、PBは風防がミネラルガラスで定価3万円ほど、YPBは風防がサファイアクリスタルで定価は4.5万円ほどです。傷のつかないサファイアガラスに1万円強出せるかどうか!これは…悩む!
■いいことろ
- 黒文字盤x白針は普遍的な最強コンビ。実用性でこれ以上の組み合わせはありません。
- ごつい。サイズ、重さともに「メタルの時計をしてる感」抜群です。
- フルメタルなので汚れに強い。ウレタンG-Shockのように水やにおい、汚れを吸い込みません。
- ダブルLEDフルオートライトの夜間視認性は世界最高です。なんでもっと他のメーカーはこれをパクらないんでしょうかね。
- ソーラー発電機能。これがあるからフルオートライトも成立します。暗くなってふと時計を傾けるとパッと明るく文字盤を照らしてくれる機能は、設計者のやさしさを感じます。明るいと光りません。
- デジタル制御で時刻合わせも一発確実。リューズ式のリアルアナログ時計は、0秒で合わせるときにパチッとリューズを押し込みますよね。そのときに分針が微妙にずれる。この時計はそれがない。
- Bluetooth接続機能でいつでもスマホと連携可能。
- 十分な防水性能(10Bar)。
- リューズっぽいのはボタンなので滑り止めのギザギザもなく手の甲に優しい。
- バンドピンとケースの距離が近いので、ブラックメタルの社外バンドを付けてもきりっと決まる。バンドピンとケースの間の距離が近いと、汎用のバンドを付けたときに間延びしてかっこ悪いのでこれは美点です。ただ、NATOバンドを付けようとするとバンド自体がねじ込みにくいので、ピンとケースが近いのはダメポイントになりますね。ちなみにバンドラグ幅は22mmです。
■気になる点~いいところとのトレードオフです
- 重いがゆえにスポーツには不向き。この時計を付けて自転車に乗り、段差でガタンってなったら、時計の重みで手の甲に時計ボディパンチの衝撃が走ります。地味に痛い。
デカくて重いけど決して派手ではない落ち着いたデザインのモデルです。機能的にはもう飽和していますし。悪い点はない、と言っていいでしょう。